鮨を食し日高見を呑む
兵庫県の山田錦の中でも、特に良い産地とされる、特A地区旧東条町の山田錦を使用しております。
コメント欄にも書きましたが、山田錦を使用する事で、当社の綺麗で上品な味と香りに膨らみを加えてくれております。
商品情報
原材料 | 麹米:山田錦(兵庫県)60% 掛米:山田錦(兵庫県)60% |
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アルコール度数 | 15度〜16度 |
日本酒度 | +2前後 |
酸度 | 1.7前後 |
使用酵母 | 宮崎酵母 |
仕込水 | 非公開 |
取り扱い・保存について | 直射日光を避け冷蔵庫で保管して下さい。 |
飲み方・料理の合わせ方
鮨ネタで言えば、脂の乗った白身魚、サワラ、ブリ、太刀魚、のどぐろ、クエ、マナガツオ、昆布締めした、鯛やヒラメ、カレイ、貝だと帆立がオススメです。
株式会社 平孝酒造(宮城県石巻市)
株式会社平孝酒造の沿革と酒造り
創業は文久元年、岩手県の『菊の司酒造』から分家し石巻に於いて酒造りを始めました。石巻は太平洋と北東北を縦断する北上川の河口に開けた港町で、金華山沖では暖流と寒流が交わる世界三大漁場のひとつとしても有名であり、四季折々には美味しい魚介類が水揚げされ楽しむ事が出来ます。
また、江戸時代には伊達藩と南部藩の米の集積地として栄え、遠く江戸、大阪に物資を運んでおりました。当時、造り酒屋は藩の許可から一宿一軒と定められていたようですが、石巻にはなんと16軒もの造り酒屋があったと言われ、日本屈指の港町であり、宮城県の酒造りの歴史に於いても、大変古い歴史が有ったと想像出来ます。
弊社の代表銘柄は『日高見』です。『日高見』は平成2年に、全国レベルで通用する酒を目指そうと開発された商品です。元は『新関』が代表銘柄でしたが、現在は『日高見』が弊社の代表銘柄に代わりました。今後、この『日高見』に於いて、弊社の考える酒の表現をして参りたいと考えております。
また、銘柄の『日高見』は日本書紀にも記されております、太陽の恵みを受ける伝説の国「日高見国」が、この地域に存在していた、古い言い伝えに由来しております。
弊社では、石巻の地域性から『魚で飲(やる)なら日高見だっちゃ!』をテーマとし、『上品な味と香りで、お料理に寄り添い、引き立てる事。』を目標として毎年の酒造りに挑んでおります。
勿論、酒としての自己主張も忘れずに、『米の味わいや膨らみ』を艶っぽく表現して参りたいとも考えております。酒造りの中で特に大切にしている事は、米の洗米から吸水、蒸しまでの原料処理です。この原料処理の良し悪しで、酒質の8割が決まると考えております。
上槽後(搾った後)も酒造りは続くと考え、火入れから貯蔵、出荷までの管理を、醸造と同じレベルで大切にしております。特に貯蔵に於いては全量低温貯蔵で在ることは勿論の事、酒質の違いによる熟成の変化を考え温度管理にも余念が有りません。
更に今後は、出荷後の酒質の変化にも注目し、販売店様と協力し合って酒質の管理を徹底し、因り高い次元で商品を、消費者の皆様にお届け出来る事を考えて参ります。酒質の研鑽はもとより、酒造りの楽しさや蔵元の遊び心を消費者の皆様にお伝えし、一人でも多くの皆様が日本酒ファンになって頂く事を心より願っております。