ー明確にモダン。新酒しぼりたてー御前酒 等外雄町50 生
酒米・雄町の最高特級「特上」を目指して立ち上げた「特上雄町プロジェクト」をはじめ、御前酒は生産者の方々と最高峰の酒米による酒造りに挑んでいます。
一方で米作りの過程に生じる規格外の米、「等外米」に対しても責任を持って有効活用することで持続可能な農業を支えることができると信じています。
50%まで磨き上げた等外雄町の本品は、突出した個性としての甘みと吟醸香が明確です。
口に含んだ瞬間に際立つ瑞々しさとエレガントさは、きっと多くの方に感じていただけるのではと思います(エントリー向けの日本酒としてもお勧めです)。等級の格付けだけでは表せない味わいを感じていただけたら幸いです。
商品情報
原材料 | 雄町(岡山)50% |
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アルコール度数 | 16度 |
日本酒度 | -9.0 |
酸度 | 2.0 |
使用酵母 | |
仕込水 | 一級河川「旭川」の地下伏流水 |
取り扱い・保存について | 要冷蔵 |
味わい・特徴
― 氷温熟成のなめらかでやさしい口あたり ―
極寒の冬に仕込んだ等外雄町50生を-5℃で氷温貯蔵しました。新酒のフレッシュな味わいと甘く華やかな香りをお楽しみいただけます。低温で緩やかに熟成された雄町由来のなめらかで濃醇な旨味、発酵由来のガス感を感じていただけます。(蔵元サイトより)
株式会社 辻本店(岡山県真庭市)
文化元年(1804年)、現在地に酒造業を創業。
当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、一般には「萬悦(まんえつ)」の銘柄で親しまれていました。
又、当蔵元は古来「うまさけの国」と言われたこの「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、寒冷な気候、良質の酒米と水という、酒造りの好条件に恵まれた環境にあります。このことは、当蔵の基本方針にも表れています。
長い歴史の中、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことこそ、造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りに励んでいます。
酒質の特徴としては、県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味です。それは、冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもあります。また、早くから(昭和45年頃)純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の7割を占めています。
また、当蔵で40余年の熟練者であった前杜氏の原田 巧の後を引き継ぎ、平成19年より岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子が酒造りを行っています。蔵人も若返り、杜氏を盛り立てています。
当蔵元の辻家では、明治から昭和にかけての当主が、文化的な活動にも積極性であり、自ら書画を嗜むことから、文人墨客の訪れることが多く、与謝野鉄幹、晶子夫妻の逗留をはじめ尾上紫舟、碧梧桐等が画帳、色紙に筆跡を残しています。また、旨酒をこよなく愛した明治の文豪、谷崎潤一郎は当地で「細雪」を執筆していたことは、意外にも知られていません。
彼の逗留していた町屋も現存しています。歴史学者である奈良本辰也を始め、池田弥三郎、その他にも渥美 清、永 六輔等、多くの客人が訪れています。酒を通したさまざまな文化とのふれあい、こうした御前酒の歴史は、上質の酒造りの伝承と本物へのこだわりであり、次代の酒文化の担い手としての心意気を示すものに他ならないのです。