~アンバーワイン~ココ・ファーム 甲州F.O.S.
私たちは世界各地のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。
イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの人たちがつくる渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。
適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地に古くから栽培されてきた葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、
私たちを勇気づけてくれました。
当時、日本固有の葡萄・甲州種から造られた白ワインは、そのほとんどが淡い色で軽く飲みやすいワインでした。
それゆえ葡萄自体も同じように淡い色でソフトな味だと思われがちでしたが、
実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、
2004年から私たちは甲州種から可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインを造りはじめました。
F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。2004年以来、このF.O.S.は優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、
毎年(赤ワインのように)果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造っています。
名誉なことに「2017甲州F.O.S.」は「モーニングNo.39」のマリアージュ~神の雫 最終章~(作:亜樹直 画:オキモト・シュウ)にも登場させていただきました。
この「2019甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有しています。
アンバーワインにも分類され、多彩なお料理と思わぬ相性を見せるこのワイン、どうぞのんびりお楽しみくださいますよう。
■1950年代に開かれた山の葡萄畑の麓のワイナリーで、葡萄の自然の持ち味を生かして醸造しました。澱や酒石酸の結晶がでることもありますが品質には問題ございません。
商品情報
品種 | 甲州 100% |
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生産地 | 山梨県甲州市 勝沼秋玉園東夢農場
山梨県山梨市 カノハタ畑,雨宮畑 山梨県甲州市 塩山小川畑 |
種類 | 白 |
アルコール度数 | 11.5度 |
取り扱い・保存について |
味わい・特徴
蜜柑や柿、黄桃に加え、ウーロン茶やシナモン、トーストや炭の香り。味わいは、例年と比較すると軽やかな印象。しなやかな酸にフェノールからくる丸みと渋みが、奥深い旨味として感じられる。 (蔵元サイトより)
飲み方・料理の合わせ方
生ハムと柿、スモークサーモンとクリームチーズのマリネ、いぶりがっこ、里芋の煮付け、香箱蟹、鰻の白焼き、雲丹のクリームパスタ、鰆のグリエ トマトオリーブソース、タンドリーチキン、おでん、ブイヤベース。
有限会社ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市田島町)
1950年代、少年たちによって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来、除草剤が撒かれたことがありません。 1980年に誕生したこの山の麓のココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。 2007年より100%日本の葡萄からワインをつくり、現在、ココ・ファーム・ワイナリーの自家製ワインはすべて「日本ワイン」です。 自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母や野生乳酸菌が中心。 “こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています。
