壱岐麦焼酎「無一物(むいちぶつ)」について
無一物とは禅の言葉で、一切の煩悩から離脱した境地をさします。この麦焼酎は、厳選された原料を使い、四百年の歴史に磨かれ、しかも樫樽に五年熟成させたものです。
芳醇な香りとマイルドな味わいは、長期貯蔵ならではのものです。
また麦焼酎発祥の地である壱岐の焼酎は、W・T・Oのトリプス協定で、国際的に保護すべき酒と認定されました。
これにより、この麦焼酎は公的にスコッチやコニャック、ボルドーと同じように、権威あるものとなりました。
商品情報
原材料 | 大麦2/3・米麹1/3 |
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アルコール度数 | 42度 |
使用麹 | |
使用酵母 | |
仕込水 | 地下130m、壱岐の土台層である玄武岩層で磨かれた天然水 |
蒸留方法 | 減圧蒸留 |
取り扱い・保存について | 冷暗所 |
味わい・特徴
「無一物」の芳醇な香りとまろやかな風味をより濃厚に感じられる原酒。ウィスキーのような奥深くふくよかな口当たりを楽しめます。(蔵元サイトより)
壱岐の蔵酒造株式会社(長崎県壱岐市芦辺町)
長崎県下で2番目に広い穀倉地を有する壱岐。古代より稲作が盛んで、豊富な穀物と良質な地下水を原料に清酒文化が発達し、多くの農家ではどぶろくがつくられていました。
大陸から蒸留技術が伝わったのは、室町時代から安土桃山時代にかけて(16世紀)。
江戸時代(17世紀)には、平戸藩統治下の重税のため、島民は米でなく麦を主食としていました。
その余った麦を蒸留した自家製の焼酎と、米麹を融合させたものが、壱岐の麦焼酎の原型です。日本独自の酒づくりの特徴である米麹を使い続けたところに、島民の誇りが表れています。
1899年の酒税法施行以降、壱岐には55軒の焼酎の蔵元が誕生しました。
その後、統廃合を繰り返し、現在では7軒が焼酎づくりに切磋琢磨しています。
島の中央部、小高い丘の上に建つ壱岐の蔵酒造はその一軒。
1984年に6つの酒蔵が集まり、壱岐焼酎協業組合を創設。
2010年にはさらなる飛躍と壱岐焼酎の発展を願って、社名を壱岐の蔵酒造と変更しました。
16世紀から受け継がれた伝統的な技法を守りながら、減圧蒸留、花酵母仕込みなど新しい試みにも果敢に挑戦し、壱岐焼酎の美味しさを追求し続けています。